2012年3月24日土曜日

~映画「アーティスト」公開記念~

4月7日に映画アーティストが公開されます.この映画は今年2月のアカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞など5冠を達成したことで話題になりましたね.

この映画で主人公の愛犬役を熱演したのがジャックラッセルのアギーです.
そしてアギーはTVや映画作品に貢献した犬たちの名演を称える賞として今年初めて開催されたゴールデン・カラー賞も受賞しました.


アギーは殺処分されかけたところを動物トレーナーに保護され世界的に有名な俳優犬になりました.まさにシンデレラストーリーですね.
アギーは今後は映画やテレビからは引退し、ペットを大事にするように呼びかける活動などを行う予定だそうです.


このような経歴をもつアギーが熱演している映画「アーティスト」が日本で公開されることを記念して「ジャパニーズ・アギーを探せ!!キャンペーン」が実施されるそうです.
どん底から幸せを掴んだエピソードや愛犬が自分の危機を救ってくれたエピソードなどが募集されています.


キャンペーン詳細はこちらのホームページをご覧ください.
http://artist.gaga.ne.jp/

応募されたエピソードの中から選考で賞品も当たるようです.

どのような経緯でお家に来た子であれ,みんなそれぞれに素敵なエピソード,悲しいエピソードいろいろ持っていると思います.そのエピソードは誰かに評価してもらったり,優劣をつけるものではないとは思いますが,みんなでその子の歴史を共有し共感できたら素敵かなと思います.
是非ホームページご覧ください.

アギーのような経歴の子が話題に上り,多くの人が動物たちの殺処分の現況に関心を持ってくれるのはとても素晴らしいことだとは思うのですが,個人的には少し不安も感じます.
アギーについて様々なメディアで取り上げられるようになるとジャックラッセルブームというのが起きるのでは,という懸念です.
実際イギリスの動物保護団体ではアカデミー賞の直前からアギーと同犬種のジャックラッセルテリアに関する問い合わせが倍増しているそうです.


ジャックラッセルはもともとキツネやネズミ狩りのためにジョン・ラッセルさんがブリーディングした犬で,フォックスハウンドにビーグルやブルドッグを交配しています.キツネやネズミを追い立て補殺する為の狩猟犬ですから攻撃的な面をもちろん持ち合わせています.それは家庭犬となった現在でも変わりません.ジャックラッセルが日本で増え始めたのは,映画「マスク」で人気が出た時からです.しかしその後,咬傷事故その他多くの理由で少なくない数のジャックラッセルが捨てられてしまいました.

今回のアギーの活躍が,ジャックラッセルの新たな不幸を招かないことを願ってしまいます.

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